南島原・山本健一郎です。
鳥栖市の九州国際重粒子線がん
治療センター「サガハイマット」へ
年に一度の一般公開日に
行ってきました。
ハイマットはがんを切らずに治す
最先端の放射線治療施設で、
2013年6月に開院。同年8月の
治療開始からの治療患者数は当初計画比
約1.5倍の849人(6月末現在)と
なっています。
場所は新幹線が止まる新鳥栖駅の真ん前。
駐車場も駅の真ん前。
重粒子線がん治療は、光の速さの70%
まで加速した炭素イオンを、体の奥25㎝
までのがん病巣に1mmまでのズレで
狙いを絞って照射する治療法です。
見学できるのは治療室や診察室のほか、
普段見ることができない直径20メートル
の円形加速器などです。
正常細胞のダメージが少なく、
通院で治療が可能、複雑な場所にある
がんも治療の可能性がある、治療期間が
短くなる(肺がんⅠ期で一回の治療で済む
事がある。局所進行した肺がん放射線治療
30~40回が16回、肝がん10~20回が
2~4回など)のメリットがあります。
といっても普通の病院の様に、行って
すぐに治療が行われるのでは無く、
大学病院やがん検診の拠点病院、
がん診断施設などで必要な検査を
行い、治療を希望する患者さんが
主治医から紹介されることが必要です。
また健康保険が適用されない先進医療部分の
自己負担金額が1ユニット300万円程度
かかります。
民間保険会社の先進医療特約でカバー
できます。
昨年も同施設を見学させて頂きましたが、
治療室が増やされる準備が進んでいる
ことに気づいたり、照射精度が向上した
装置が納品されたニュースも見つけました。
がんの治療は、日進月歩で進んでいることで
がんに対して研究が進み、治療法が確立
されてきています。その結果としてがんの
治癒率は年々高くなっています。
ただし、治療法の組み合わせ方に対しては、
様々な考え方があり、患者となった際には
多くの情報に戸惑うかもしれません。
このセンターでも、白血病や胃・大腸など
不規則に動く臓器のがん、過去に放射線治療
を受けた部位のがんは対象となりません。
望みがあるので戸惑う。
その時が来たときに専門家のアドバイスに
対して正しい理解をしたいという思いが
あります。
カウンセリングサービスの準備はしています。
健康保険適用できるがんの治療方法や
先進医療から健康保険適用になる治療法
も今後継続して学んでいきます。